今あるニキビを治す
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ニキビ治療の基本方針
繰り返すニキビを根本から改善する
一般的な皮膚科と違い現在あるニキビを治すだけでなく、ニキビをできにくい肌質へと改善しニキビ跡が残らないようにすることが当院の治療方針です。
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その時の体調、ストレス、ホルモンバランス、精神状態によって症状が簡単に変化するため、患者様お一人おひとりの症状や生活環境に合わせたオーダーメイド治療
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ニキビができにくい肌質へと改善する
ニキビができにくい肌質、体質に変わるための、身体の内側・外側からの治療
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ニキビ跡を改善
諦めていたクレーター肌、黒ずんだニキビ跡に『肌の再生』を促し、なめらかな素肌に導く治療
ニキビの治療は、様々な治療法が検討されていることから分かるように大変困難なものです。一つの施術によって解決することはほとんどないため当院では、ニキビ専門外来として長年にわたり多くの症例を見てきた経験から、最善の治療方法を選択し組み合わせ、患者様に合った治療を受けていただきます。
また、ニキビは治療により症状が軽快したとしても再発が高いことも確かです。
そのため、極力できにくい体質を作っていくことが大切と考え、維持療法についても積極的に指導させていただいております。症状の軽い方から、他院で何をやっても効かなかった重症ニキビの方までお応えしておりますので一度ご相談ください。
ニキビの原因
ニキビができるメカニズムとして、以下の順序が挙げられます。
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皮脂の過剰分泌
性ホルモンの影響で皮膚から分泌される皮脂が過剰に増える
2
肌の新陳代謝が乱れ、毛穴が詰まる
新陳代謝の低下やホルモンバランスの乱れによりターンオーバーが正常に行われず、角質層が厚くなり毛穴をふさいでしまいます。毛穴がふさがっていることにより皮脂が排出できず溜った状態を面皰(コメド)といいます。
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詰まった皮脂が酸化しアクネ菌が増殖
面皰の中でアクネ菌と呼ばれる細菌が増殖することで炎症が起こり、皮膚が 赤く盛り上がったり(赤ニキビ)、膿疱(膿をもった黄ニキビ)ができたりします。
※アクネ菌は誰の毛穴にもいる常在菌で、皮膚を弱酸性に保って他の菌の増殖を抑える役割をしてくれる菌ですが、面皰内で増殖するとニキビを悪化させる要因となります。
毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌の要因
- 月経前
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 便秘
- 皮膚のバリア機能の低下
- 睡眠不足
- 偏った食生活
- 乾燥肌
- 間違ったスキンケア
ニキビを改善・予防するためには皮脂とターンオーバーが鍵なのです。
ニキビの種類
- 皮脂腺では、皮脂が常に作られています。皮脂は、毛穴を通って分泌され、皮脂膜を形成して肌の表面を覆い、肌を健康な状態に保ちます。
炎症のないニキビ
白ニキビ(閉鎖面皰)

ニキビの初期段階で、毛穴周辺に皮脂がたまり、毛穴がふさがった状態。主にターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌によって起こります。その結果、毛穴が詰まり、毛穴から分泌される皮脂と反応して面皰(コメド)ができます。アクネ菌は皮脂を好み酸素を嫌うため、発育に好都合な面皰の中で増殖します。
黒ニキビ(開放面皰)

白ニキビの皮脂が増えすぎることで毛穴が開き、表面にある白いコメドが空気に触れて酸化し、黒っぽく変化した状態。放置しておくと炎症を起こし、赤ニキビにつながってしまいます。
炎症を伴うニキビ
赤ニキビ(浅在性の炎症性皮疹・紅色丘疹)

白ニキビや黒ニキビが悪化し、毛穴に溜った皮脂を栄養分としてアクネ菌が増殖し、炎症を起こす物質をつくります。炎症が起こるとニキビは赤く盛り上がった状態になり、押すと軽度の痛みを感じます。
黄色ニキビ(化膿ニキビ・膿疱)

赤ニキビの炎症が激しくなり、毛穴の中に膿が溜っている状態。皮膚の奥まで炎症を起こしていることが多く、クレーターなどのニキビ跡になるおそれがあります。
嚢腫・硬結

さらに炎症が拡大して進行すると、毛穴の壁が破壊され、皮下に膿のふくろができて「膿腫」となったり、硬く盛り上がって「硬結」ができます。強い炎症後には、凸凹したニキビ跡(瘢痕)を残すことがあります。
ニキビ跡
色素沈着

色素沈着はニキビの炎症によって発生したメラニンが原因で起こる、茶色いシミのようなニキビ跡です。ニキビができた部分は肌のターンオーバーが乱れて古い角質が残り、メラニンも分解・排除されないままになるため、色素が沈着してニキビ跡になってしまいます。
クレーター

ニキビの炎症がひどくなると、毛穴や周辺組織を破壊し始めます。すると免疫反応によって炎症が広範囲にならないように白血球が皮膚細胞を破壊して炎症の広がりを抑えようとします。これが真皮層で起こることで肌が完全には修復されずへこみ、ニキビ跡がクレーター状態になってしまいます。
治療
ニキビ治療法は、肌に直接アプローチする『外側からの治療』と体質を改善する『内側からの治療』の双方のバランスが重要となります。
外側からの治療
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、ニキビ治療のスタンダードとして重要な位置を占めています。ケミカルピーリングで肌の新陳代謝を促進させ、詰まりがちな皮脂が出やすい環境を作っていきます。肌が新しくなっていくにつれ、やわらかく触り心地の良いお肌になります。ケミカルピーリングを続けていくことで、ストレスなどで突発的にできるような場合でもニキビが治りやすくなります。

アクネレーザー
ニキビは毛穴におこる細菌による炎症です。レーザー光の熱でアクネ菌などの雑菌を殺菌し、ニキビの原因を取り除きます。炎症ニキビやコメド(毛穴につまった皮脂や角質の塊)など、広い範囲で効果を発揮します。皮膚の真皮層を刺激してコラーゲンの生成を促すことで、ニキビ跡の陥没にも効果があります。
「抗生物質がきかない」「ピーリングは敏感肌でムリ」等なかなかニキビ治療に踏み切れなかった方でも炎症ニキビには、高い確率で効果があります。
外用薬(抗生剤)
このお薬は、ニキビを悪化させるニキビ菌(アクネ桿菌)やブドウ球菌などの細菌を殺菌します。菌がいなくなれば、赤みや腫れもひいてきます。
石鹸(スキンピールバー)
洗顔はお顔の汚れや皮脂を洗い流しニキビの予防・改善においてとても大切です。間違った洗顔方法だとお肌を傷つけたりしっかり汚れが落ちておらずニキビの悪化の原因になってしまいます。当院で正しい洗顔方法を学び、お家でも実践してみてください。
内側からの治療
ニキビ用ビタミン剤セット
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- シナール(ビタミンC)
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- 活性酵素を除去し、炎症を抑えます。
- 過剰な皮脂を抑えます。
- コラーゲンの生成を促進しニキビ跡を改善します。
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- 複合ビタミン(ビタミンB2・ビタミンE))
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- 脂質を分解し皮脂の分泌を抑えます。
- 活性酵素を除去します。
- 皮膚や粘膜を正常に保ちます。
- ホルモンバランスを整えます。
- 肌の代謝を正常にしてハリや艶を出します。
抗生剤内服
炎症性のニキビ(赤ニキビ)に有効で、菌の繁殖を抑え炎症が早く改善します。
ニキビ注射・点滴
ホルモンバランスを整える効果のあるプラセンタや直接ビタミンCを体内に取り込む高濃度ビタミンC点滴もお勧めです。